転地・住宅のご案内
あいあい姫之湯(伊豆・脱化学物質コミュニティー)
あいあい姫之湯の目的
- 転地療養:
化学物質を可能な範囲で減らした環境への転地により、化学物質過敏症など、 化学物質を主な原因とした症状の軽減を目指します。
- 化学物質に依存しない生活のあり方の実践 :
化学物質の濫用により人体や環境を汚染している いまの社会のあり方を見直し、 発症者、発症していない者が協力して、 化学物質に頼りすぎない暮らし方を探り、実践します。
あいあい姫之湯の特徴
- 周辺環境:周囲は林などに囲まれ、あいあい姫之湯以外の建物や田畑と隣接していません。
- 建物:建材などへの化学物質の使用・汚染を可能な限り避けた、在来工法による木造アパートです。
- 温泉:天然温泉(アルカリ性単純温泉)が利用できます。
>>このページのTOPへ
部屋数など
化学物質過敏症の発症者では苦手な方が多いガスについて、その発生源を居室から遠ざけるため、浴室とA棟の厨房は、別棟となっています。A棟と厨房棟の通路には屋根があります。B棟には台所があります。
|
所帯数 |
施設 |
備品 |
A棟 |
4 |
居室1室(洋室約8畳)、湯沸室、シャワー室、脱衣・洗面室、トイレ、物入、別棟の厨房棟 |
電気コンロ |
B棟 |
4 |
居室3室(洋室6畳×2、洋室約5畳×1)、台所、シャワー室、脱衣・洗面室、トイレ、物入 |
なし |
C棟小 |
1 |
居室1室(洋室約10畳)、ミニキッチン、シャワー室、脱衣洗面トイレ、物入 |
ベッド、食卓、食器、炊事用具、電気コンロ、冷蔵庫、洗濯機など |
C棟大 |
1 |
居室2室(洋室約11畳、約6畳)、ミニキッチン、シャワー室、脱衣洗面トイレ、物入 |
共用温泉棟 |
内風呂・露天風呂=アルカリ性単純温泉 |
|
>>このページのTOPへ
内装
木材は、製材時のノコギリの刃や保管する倉庫を樹種によって区別したり、運搬時に非塩ビ製無添加ラップで包装して汚染を防ぎました。
漆喰は、山砂、海草のツノマタで作りました。外の土壁には、有機栽培の水田から入手したわらを使用しました。
微量の油が付着している金物は使用を抑え、ステンレス製ビスは石けん水で洗って使用しました。
“洗えるタイプ”の部屋を、A、B棟に各1室設けました。離れた場所から飛散してくる微量農薬などが室内に付着することも考えられるので、有機リンに特に敏感な方の使用などを想定しています。
内装 |
A・B棟 通常タイプ |
A・B棟 “洗える”タイプ |
C棟 |
所帯数 |
AB各3所帯 |
AB各1所帯 |
大小各1所帯 |
居室の床 |
イタヤカエデの
フローリング |
居室1室のみ大理石。
他の部分は通常タイプと同じ |
イタヤカエデの
フローリング |
居室の壁 |
漆喰塗り |
居室1室のみホーロー鋼板。
他の部分は、通常タイプと同じ |
漆喰塗り |
居室の天井 |
杉 |
杉 |
内装建具 |
イタヤカエデ |
杉 |
外回り建具 |
アルミサッシ |
生活
食材は将来的には地元で供給できる態勢を目指していますが、現状では十分ではありません。
入居利用者それぞれが、取り寄せるなど対応をしてください。
敷地内や、施設(共用温泉棟、A棟厨房棟など)の維持管理・清掃などは、共益費で行います。
食事・買い物などの家事の代行、移動、その他の生活支援を希望者が有料で受けられるよう、CS支援センターがお手伝いいたします。
>>このページのTOPへ
周辺環境
- 敷地の周囲は、雑木・竹・ヒノキ林などで、あいあい姫之湯関係以外の建物とは隣接していません。
- 隣接する林内で椎茸栽培(無農薬)が行われている場所があり、農作業が行われることがあります。
- 約150m離れた場所に、携帯電話の中継基地が2カ所あります。電磁波(マイクロ波)を測定したところ、海外の厳しい基準値に照らしても、極めて低い値でした。
- 敷地に接する林道は公道のため、車両を通行禁止にすることはできません。
医療
地元のいくつかの医療機関に、化学物質過敏症やあいあい姫之湯についてご説明し、ご協力をお願いいたしております。
いずれも、化学物質過敏症の専門医療機関ではなく、それぞれの医療機関で可能な範囲での対応となります。
>>このページのTOPへ
利用期間
A・B棟は2年契約を、C棟は1カ月単位の契約を基本とします。
原則として、何度でも更新できます。
A・B棟は、 より短い滞在をご希望の方にも、対応いたします。
費用
|
月額利用料 |
月額共益費 |
施設維持改善費 |
A棟 |
99,500円 |
22,000円 |
5,000円/月 |
B棟 |
125,000円 |
25,000円 |
6,250円/月 |
C棟小 |
132,500円 |
22,000円 |
6,250円/月
7,500円/月
|
C棟大 |
145,000円 |
25,000円 |
礼 金 |
一律50,000円(入居手続き・管理費へ充当) |
|
・食費と、光熱費等は、各自の負担となります。
・月額利用料・共益費・施設維持改善費及び礼金は、入居前に一括してお支払いいただきます。
・礼金は、お返しいたしません。
・利用料、共益費は、1カ月に満たない場合は日割り計算します。
>>このページのTOPへ
入居資格
ご利用いただけるのは、以下の条件をすべて満たす発症者の方です。
また、B棟のみ、発症者のご家族で、以下の1. 5. 6.の条件を満たす発症していない方が、発症者と同居することができます。
- あいあい姫之湯の目的に賛同できる。
先頭に示した目的に賛同できる方を、対象とします。
- 症状改善、または症状悪化防止へ意欲的に取り組む意志がある。
症状が少しでも改善するよう、または、さらに悪化しないよう、生活改善などに前向きに取り組む意志と意欲がある方。
- 診断書を持っている。
化学物質過敏症など、化学物質を主な原因とした体調不良であることを示す診断書をお持ちであること。
- ご家族や親類等の同意がある。
・ご利用には、ご家族や親類などのご協力が必要です。契約の際には、ご家族や親類などの方に連帯保証人になっていただきます。
・入退居時の移動には、ご家族の方などが お付き添いください。付き添いが不可能な場合は、CS支援センターのスタッフが付き添います(有料)。
- 他の居住者と協力できる。
コミュニティー内に住む方々と協力し合い、利害が対立する場合などでも譲り合うことができる方。
-
契約と利用規則を守れる。
別に定める契約内容と利用規則をお守りください。
-
症状の記録などに協力できる。
症状についてアンケートなどをお願いする場合がありますので、ご協力ください。
>>このページのTOPへ
お申込みから入居までの手順
- CS支援センターに申請書類を請求してください。
- 申請書類一式にご記入のうえ、診断書を添えてご返送ください。
- 提出書類の不備や、内容の問題がなければ、受付させていただきます。また、内容について、お問い合わせをさせていただく場合がございます。
- 入居の順番が来た方には、CS支援センターからお知らせします。
- CS支援センターの担当者と、事前に面接を行います(利用者ご本人のほか、可能な限りご家族もご同席ください)。
- 利用当月の利用料ほか必要経費の前払いのうえ、入居利用開始となります。
※入居利用開始前に、現地環境や建物がお体に合うか、ご確認ください。
ご注意
- 「あいあい姫之湯」の共同住宅は、すべての発症者が住めるとは限りません。
- あいあい姫之湯」は、住宅や周辺について、化学物質をできるだけ少なくするよう努めておりますが、技術的条件、当センターの経営に係る条件、現地の地理的条件等のために、発症者にとって完璧な環境をご提供することはできません。
現時点で到達可能な環境において、居住可能な方に、ご入居いただければと存じます。
- 「あいあい姫之湯」は、全国でも他に類例がほとんどない試みであり、試行錯誤しながら運営していかざるを得ない面もあります。
入居者、周辺住民、当センターがともに協力しあい、智恵を出しながら、この新しい事業のしくみを一から作っていく事業であること、そして、入居者の方々に、さまざまなご協力やご負担をお願いせざるを得ない場合もあることを、あらかじめご了承ください。
- ご家族や親類等の同意がある。
・ご利用には、ご家族や親類などのご協力が必要です。契約の際には、ご家族や親類などの方に連帯保証人になっていただきます。
・入退居時の移動には、ご家族の方などが お付き添いください。付き添いが不可能な場合は、CS支援センターのスタッフが付き添います(有料)。
- 入居利用によって、化学物質過敏症の症状改善を100%保証するものではありません。
万が一、症状が改善しない、または悪化した場合でも、CS支援センターとしては一切責任を負いかねます。
- 発症者によっては、いわゆる「離脱」により、入居後に症状が悪化する場合があります。
- CS支援センターは、療養場所の提供のほか、可能な範囲で生活を支援させていただきますが、あくまでも、発症者ご自身のご意志とご努力により、症状改善を目指してください。
>>このページのTOPへ
お申込み・お問い合せ先
特定非営利活動法人 化学物質過敏症支援センター (略称・CS支援センター)
〒231-0006 横浜市中区南仲通4-39-5F かながわ市民活動スペース内
電話:045-222-0685 ファクス:045-222-0686
メール:こちらから
現地への交通手段
鉄道で
■東京から
特急「踊り子」号(1日約2往復)で修善寺まで約2時間7分。
または新幹線で45分〜1時間→ 三島のりかえ→伊豆箱根鉄道で修善寺まで約35分。
修善寺駅から車で約20分。
■新大阪から
新幹線で三島まで2〜3時間
車で
■東京から
東名道で沼津ICまで約1時間10分→国道1号などで三島まで約20分→国道136号で修善寺まで約40分(休日は混雑します)→県道12号などで現地まで約20分
■名古屋から
東名道で沼津ICまで約2時間10分
>>このページのTOPへ
|